健康グッズが会社の資本金に?

皆さまこんにちは、大阪会社設立応援団の梅谷です。

先日、手元資金をあまり使わずに会社設立をしたいというお客様からご相談がありました。

業種は健康グッズや婦人小物等のインターネット販売業で、手元現金は300万円、在庫が400万~500万円あるということでした。

ご本人は、現物出資のことはご存知でしたが、出資の財産に制限があると思われていたようで、健康グッズ等の商品が出資の対象になるとは思ってもみなかったとのことです。

すべての在庫を計算すると品数は約5,000点、金額にして500万円程度にものぼりました。結果的にこれらすべてを出資の対象とし、手元現金は1円も拠出せずに資本金500万円の会社が設立できました。

そもそも現物出資の対象になる資産の範囲は広く、「譲渡可能で、貸借対照表上に資産として計上できるお金以外の物」すべてです。

例として不動産、自動車、パソコン、棚卸資産、債権、有価証券(国債社債・株券等)、特許権などの知的財産権などです。

この点について誤解されている方が以外と多く、現物出資を断念されている方もおられるようです。

また、出資の対象物が500万円以下であれば、財産の評価手続きが非常に簡略化されており、「え?こんなに簡単に出資できるの?」といった感じで手続きが完了します。

ただ、在庫の内容に関しては詳細な記載(商品名、型番、数量、購入価額等)が求められるため、リストの作成は必須といえます。

手元現金がなく、現金以外の財産ならあるという方は一度現物出資による会社の設立を選択肢に入れるのもいいかもしれませんね。

梅谷